2016年第8戦レースレポート

全日本第8戦が9月25日・26日に岡山県岡山国際サーキットで開催されました。秋雨前線の影響で不安定な天候が続き、事前テストはどんよりとした曇り空。さらにレースウイークに入ると、木曜日の特別スポーツ走行、金曜午前中のART合同テストは雨となってしまいました。しかしその後は天気も回復。土曜日の予選はドライコンディションで行うことができました。ところが日曜は最初の決勝となるJ-GP3クラスこそドライで行えたものの、二つ目のレースとなるJ-GP2クラスはスタート進行途中で雨が降り出してしまい、ディレイ。波乱の決勝となってしまいました。

J-GP2クラス

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週末の予選、決勝とドライになることが予想されたことから、ウエットコンディションの木曜、さらに金曜日午前中のウエットセッションは走行しなかった三原と國峰。そのため、レースウイークの走り出しは金曜午後のセッションからとなりました。時間の経過とともに路面が乾いていく状況の中、三原と國峰は徐々にペースアップ。このセッションでは國峰13番手、三原15番手となりました。
翌日の予選は國峰が前日から約1秒5ほどタイムを上げ1分32秒697で7番手、三原は約1秒のタイムアップで17番手となりました。
決勝はスタート前進行中に雨が落ちてきたためディレイ。ドライ路面ながら、レースはウエット宣言が出されてスタートとなりました。
1周目を三原12番手、國峰13番手でクリア。二人はほぼ並んだ状態で11位、10位とポジションアップ。しかし雨が強く降り出した10周目に三原は転倒。直後に赤旗が出たことから、國峰9位、三原18位となりました。

J-GP3

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少しでも周回を重ねてマシンのセットアップを進めていきたい菊池は、コンディションが悪い木曜日も走行し、マシンの仕上げに専念しました。金曜日の午前中のセッションではウエットの中でトップタイムをマーク。ウエットからドライに変わっていく午後のセッションでは9番手となりました。
ドライの予選は1分38秒688で10番手。
迎えた決勝日の朝のフリー走行で、さらにマシンのセッティングを詰めたいところでしたが、セッション序盤に転倒。マシンを起こしてピットに戻りましたが、右手首を痛めてしまい、僅か2周でこのセッションを終えることになりました。テーピングをして決勝に臨んだ菊池はその痛みを感じさせない走りを見せ、複数台での争いとなった6位争いを制し、6位チェッカーとなりました。

J-GP2
予選
7位 國峰啄磨  1分32秒697
17位 三原壮紫 1分33秒609

決勝
9位 國峰啄磨
18位 三原壮紫

J-GP3
予選
10位 菊池寛幸 1分38秒688

決勝
6位 菊池寛幸

 

 

 

 

ライダーコメント

三原壮紫


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「予選・決勝と雨が降らないと判断し、ウエット路面でのセッションは走らなかったので、ウエットへの準備という点では遅れました。ですがスタートがディレイになり、ウォームアップランでマシン状態を確認したところ、グリップ感があって走りやすかったので、行けそうな気持ちになりました。スタートがうまく決まり、ちょっと前を塞がれる状況になったのですがなんとかそこもパスし、前の集団に追い付きそうなペースでラップしていたところ、雨に足下をすくわれてしまいました。リズム良く走れていただけに残念です。予選から順位を上げられないのが今回もレースで足を引っ張ってしまいました。そこを最終戦ではしっかり克服し、良い順位でスタートできるようにしたいと思います。」

 

 

國峰啄磨


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「事前テストで転倒してしまい、それを引きずった状態でのレースウイーク入りとなってしまいました。そこで他の人よりも少し出遅れてしまい、タイムが伸び悩んでしまいました。予選に向けてマシンのセッティングを大きく変えたところ良い状態になり、そこでタイムが大きく上がったのでドライなら良いレースができる手応えがありました。ところが決勝はウエットになってしまい、合同テストでもウエットは走っていなかったので動揺してしまい、それがレース結果に影響してしまいました。最終戦鈴鹿は得意のコースなので、しっかりと結果を出してシーズンを締めくくりたいと思います。」

 

 

菊池寛幸


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「事前テストで進めていたセッティングが、レースウイークに入ってのウエットコンディションの中で確認したところまったく違うセットになったことから、ドライでの方向性も違うかもしれないと再構築することになりました。予選、さらに決勝朝のウォームアップ走行の時間を使って手直ししていったところ、かなり良くなったのですが、少し行きすぎたところがあり、その影響から転倒してしまいました。レースでは安全マージンを取ったセットアップにして出て行ったのですが、朝のウォームアップ走行時のセットの方が良かったようで、なかなか厳しいレースになってしまいました。指を痛めたため、完走できるか不安だったのですが、無事に走り切れて安心しました。まずはケガを最終戦までにしっかりと治したいと思います。」