2016第2戦レースレポート

2016シーズン開幕戦を連続表彰台という良い形でスタートすることができたチームは、もう一つの大きなプロジェクト、鈴鹿8耐へ向けたチャレンジを、全日本第2戦鈴鹿2&4でスタートとなります。今年、FIMのルールが変わり、鈴鹿8耐のエントリーは最大70チームとされました。その内訳は、年間エントリーチームが最大20、昨年の8耐決勝上位20チーム、トップ10トライアル出場チームにはシード権が与えられ、今回の鈴鹿2&4で上位10チームがシードされます。参戦権を持たないチームにとって、今回と再来週に行われる鈴鹿サンデーロードレースが、8耐へ駒を進めるためのチャンスとなります。今回のレースにTEAM FRONTIERとして、徳留和樹をエントリーさせました。

複数回、鈴鹿でのテストを行っているチームですが、トラブルが続き、なかなか連続して周回することができていません。そのトラブルは今回のレースウイークに入っても起きてしまい、マシンのセットアップを進めることがなかなか出来ません。
通常は金曜からスタートする全日本選手権のタイムスケジュールですが、今回は直前の事前テストが行われなかったことから、木曜日にも走行が組まれました。
徳留和樹は、木曜日に2分16秒931で40番手となりました。金曜日は2分14秒916とタイムを上げ、38番手。土曜日の予選では2分14秒644で40番手となり、決勝はこの位置から追い上げることとなりました。
今回のレースは200km、35周で行われます。1回のピットインが義務付けられていることから、チームは給油システム、タイヤのクイックチェンジシステムを持ち込みました。
ドライでスタートした決勝は序盤、40位前後を走行。安定してラップを刻む徳留は徐々に順位を上げ、13周目には32位へポジションアップ。19周目には24位となります。20周目にピットイン。いよいよレース終盤となり、ペースもこのウイークでもっとも速い2分13秒台に入れて追い上げ体勢に入ったのですが、チームにとっての29周目の最終コーナーでアクシデントが発生し、赤旗。そのままレースは成立となり、33位フィニッシュとなりました。

JSB1000
予選 40位 2分14秒644
決勝 33位 ベストタイム2分13秒661

ライダーコメント
徳留和樹
「テストからずっとトラブルが続き、安定して走ることができない中、マシンのセットアップも思うように進まず、自分に何か問題があるのではないかと自信を失いかけていました。ですがレースウイークに入り、いろんな方々がアドバイスをくださったりサポートしてくださり、徐々に良い方向に進んでくれ、その中で自分自身の確認も出来たのは大きな収穫でした。時間が足りず、うまく結果を出せずに終わってしまい、シード権を得ることは出来なかったので、再来週のサンデーレースに参戦します。そこへ向けてさらにしっかりマシンを仕上げ、結果に繋げたいと思います。」